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 Japanese alone that sorts and not is already

   リニューアル/ご挨拶
  昨年、当会は赤坂7丁目から2丁目に移転し、HPも新規に作っていただきました。しかし空白部分を残したまま、各方面からお叱りを
  いただいていたにも関わらず更新もせず、期待していただいた方々に大変失礼をしてしまいました。
  ここであらためてお詫び申し上げます。 
  この度、1年ぶりにリニューアルすることができ大変嬉しく思っております。私にとって昨年は振り返りの年でした。正直を言うと、自分の
  思っている方向が少し解らなくなって来た事と、江戸期の扇面再現に多くの時間をとられたこと。また皆様からのお叱り覚悟で
  「疲れた・・」というのが本音です。
  過去を振り返ってみるといろいろな事が思い出されます。学生時代に学んだタブロー画としての日本画から、生活空間で楽しむアートと
  して「和の造形」にこだわり、屏風や軸などを作り始め、個展で自分の新たな方向を発表したのが1994年。新聞などで取り上げて
  いただき、現代和風を楽しむ会【FANT】を作りましたのが2000年。教育の仕事の方では、1996年から中学高校でミニ屏風作りや
  扇子作りを取り入れ、本格的に赤坂で扇子講座を行い始めたのが2001年ですので、この16年・・本当に皆様に支えていただき
  ながらここまでやってこれたと、心より感謝申し上げる次第です。
  私事ですが、昨年亡き母の和箪笥を整理した折、見た事のない小さな桐箱のなかから、祖母の女学校時代の折り型や縫い物の
  練習紙等がでてきました。折り型につけられた金赤水引が1本1本こよりで作られ、それを束にして結んでありました。折り型の原点で
  ある「こころを込める」がそのまま伝わってくるようでした。これが明治41年に発行された師範学校の教科書「折り紙と図画」と全く
  同じ内容なのです。その本には「圖畫と手工とを連結せしむることの必要を唱ひ出でしは遠く西暦千五百年代の昔にして今や
  欧州諸国にては教育社會の興論となれり・・略・・文部省令12号を以て師範学校令を改正し圖畫と手工とを聰絡共通せられたり・・・」
  とあり、明治終わりの美術教育の現場で「折り」を重要視していたことに驚きました。また大正時代の月刊誌「国際画報」には、日本の
  文化と世界の文化が交互に掲載されており、その広範囲にわたる内容と充実さに衝撃を受けました。他人から見ると何の価値もない
  ものですが、現在、私がこのような「日本の文化」に接した活動をしているのは、自然の流れのように思えました。ただ、明治から大正に
  生きた少女の残した手仕事の正確さ、筆の達筆さを見ると、我が身を恥じる思いで、身が引き締まります。
  まだまだ課題が山積もりですが、今後とも叱咤激励の程、よろしくお願いいたします。 

2010年7月     
 現代和風を楽しむ会 主宰 阿部富士子     

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